「京都」山城八幡(やましろ やわた) 「たんでんあん 慶俊」

慶俊(けいしゅん) …しゅんさんのブログ

小動物を殺すことについて

おはようございます

昨夜は疲れでそのままソファーで寝てしまい
ました

5時頃かな目が覚めて、自分の部屋でぼーっとしていると



「チュー、チュー」

と鳴き声




ネズミの子供が、ネズミとりに捕まっていました




小僧さんは前からネズミを捕まえたら

「飼いたい」と言っておりました


何人かの小僧さんの友人がハムスターやハリネズミを飼っているので、その感覚なのであろう


その小僧さんの希望を、私も家内も笑ってきいていました


3日前にも小僧さんはペットショップでアメリカザリガニを買ってもらい喜んで飼育をしています








そういえば数年前

修行先のお寺でのこと

お寺のお泊まり体験で小学生達がきた

夜、子供達は手持ち花火をもらい、花火を楽しんでいたのだが

その中の1人の子が、花火を楽しむのではなく
地面でうごめくアリさんたちを焼き殺し楽しんでいた

見るにみかねた修行僧がその子供に

「かわいそうだから、アリさんを殺さないで」と、いって殺生をやめさせた

その1時間後

子供に無益な殺生をやめさせた修行僧は台所で

「このやろう!」と、いって

ゴキブリをスリッパで叩き潰していた





朝、小僧さんの目が覚めると

私は小僧さんに

「おい、ネズミがつかまったぞ、ネズミの子供や」と言った

すると小僧さんは喜び

「飼お、飼お」と言う

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小僧さんは、仕掛けにひっかかったチューチューと泣いている子ネズミをじっと見ている



「父ちゃん、助けてやってくれ」

と、私に言う

「無理や、へばりついているから、ひっぱったらネズミの体がちぎれてまう、あきらめろ」





小僧さんはじっと見ているが、小学校に行く時間だ

母親に「はやくしろ」と、怒鳴られている








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小僧さんは学校に行くために家を出る前に、もう一度私の部屋にやってきて

「父ちゃん、ネズミは?」と、きいてきた



小さい男の子にとって父親というのは怖い存在だが、自分を助けてくれ、物事も教えてもらえある意味絶対的な存在だ。
母親を説得するのは無理だが、父ならなんとかしてくれると、思ったのであろう


私は言った


「今日はゴミの日やから、一緒にすてた」



小僧さんは、しょぼくれて学校にいきました



これは、ついさっきのはなし



おそらく、この話しは数年後、笑い話になっているであろう


人間が損得なしで畜生に対して愛情を注ぐことが出来るのは人間だからであろう

しかし、人間に愛されるのと、愛されないのが確かにある


私は1人の人間として、子供がネズミの命を救ってやってくれと言ったその言葉が

今年40才になる私にとって

新鮮な響きであった