【拈華微笑】ねんげみしょう
吉川英治の【宮本武蔵】
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今日は坐禅会
坐禅と坐禅の合間や、坐禅後に少しだけお話しをさせて頂くのだが
今日は吉川英治の宮本武蔵を題材にした
宮本武蔵と佐々木小次郎が洛内で初めて顔を合わせた時の状況を、吉川英治は
【拈華微笑】ねんげみしょう
という言葉を活字で表現した
私はそれを壇信徒さんの前で話した
吉川英治の【宮本武蔵】は戦前、戦時中に書かれた
医学も発展しておらず、人はいつ死ぬかわからない
その当時の人にとって【死】は身近な存在であった
そのため、人は仏教を身近においた
吉川英治の【宮本武蔵】の中には、当たり前の様に、仏教の言葉がでてくる
その当時の日本人において、仏教の基本的な事を知っているのは当然の教養であったのであろう
写経がおわると、81歳の男性が
「宮本武蔵の話しをしてくれて、ありがとうございます」と、言って下さった
食事の時、毎回親子3人で来られる父親が私に
「拈華微笑って何ですか?」と、きいてこられた
私は【拈華微笑】の漢字だけ教え
当たり前の様に
「それは御自分で調べてみて下さい」と、言った。