「京都」山城八幡(やましろ やわた) 「たんでんあん 慶俊」

慶俊(けいしゅん) …しゅんさんのブログ

白い鳩 しろいはと

さっきお花を買いに行くと、駐車場に

白い鳩がいた




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やはり一羽だけ色が違うと非常に目立つ



一羽だけ色が違うと区別されたり、イジメられたりしないか




それは何だか神秘的にすら思えてくる




いい意味でも悪い意味でも目立ってしまう










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20代の後半

私は陸上自衛隊にいた


10年に一度ある北方演習のため

近畿二府四県を守る「第3師団」は北海道の道東へ行ったのである

その中に私もいた



北海道は広大だ

道がなんキロも真っ直ぐで信号も少ない



広い牧場にはウシさんがいっぱいる


眺めているとウシさん達は100頭以上いる

ウシさん達はみなかたまって生きている




上官のH曹長が私に言った


「おい見てみろ石田、あそこ」


見てみると

かたまっているウシさん達から300メートルぐらい離れた所に、一頭だけウシさんがいるのである


H曹長は

「見てみろ石田、ウシの中にもお前みたいなヤツがいるんや」

と、笑いながら言った










1年後

H曹長は第3師団の最高級先任曹長へと栄転され伊丹にある師団本部へ行かれた

我が国を守る陸上自衛隊の中で、戦闘職種は

普通科

施設科

特科

機甲科

の4種で、中でも歩兵である「普通科」が

どの国の軍隊でも主役なのだが

私が所属していた施設科部隊の上官が
「普通科」をおさえての師団最高級先任曹長となられたので、まさに快挙である



H曹長は私の新隊員教育隊の時の教官であった







私は4年の任期で陸上自衛隊をあとにした


けっこう引き留めがきつかった

中隊長は私に

「陸曹になってからでも、辞めてくれてもいいぞ」と言って下さったが

私は辞めた

辞めた時、私は29歳である

バカであろう

国家公務員にならなかったから



私が自衛隊を辞めることをH曹長に言った時

H曹長は私に言った

「石田よ、お前は外の世界に行ったらめちゃくちゃ偉い人間になるか、ダメな人間になるかどっちかや。お前はえらなる要素があると同時に、めちゃめちゃアカンたれになる要素の両方をお前はもってる。ええか、ワシの言うたことを忘れるなよ」




と、H曹長は私にこうクギをさした








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偉い人間とはなんなのか?


ダメな人間とは?



そんなもんは私にとってはどうでもいいことだ


仏弟子として「今」を修業するだけだ



本来無一物
ほんらいむいちもつ


「今」に感謝ですね

立腹したり悲しむ事も多いですが



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